オフシーズン
オフシーズンにはシーズン中には出来ないことに色々とチャレンジするようになっています。選手らの心技体に関する基礎づくりや、多くの方に広くレクチャーするクリニックなどです。
僕の場合、作戦面や運営面ではなく個人能力向上に特化したコーチはシーズン中と同様にオフ期の活動も重要になり(選手は大変ですが)ます。大学生は大抵の選手が最終学年の4年生時にようやく「やる気と責任感」が湧いてきます。どうしても下級生時には上級生への遠慮もあり自分の全てを出せるのは限られたごく僅かな人数だと感じます。
次のシーズン、初めて試合出場のローテーション入りとなる選手も沢山いると思いますので、大学生活は4年間あるとは言えどうしても最終学年である「1年間」での成長を考えねばなりません。何しろこれまでの3年間は本気になりきれていないわけです。過去3年間鍛えてきた自分を今年の秋冬シーズンに最大のパフォーマンスを発揮させる為には「やる気と責任感」がようやく最大になった今シーズンが山場なのです。その為に昨シーズンが終了した翌日からの動きがとても重要であり、鍵になります。年末年始からサボっていた人はもう間に合わないかも知れません。
ゲーム中の弱点が何なのかを徹底的にあらい出し、対策できることなのかそうで無いのかを判別。対策できることに対しては我々コーチと一緒に話し合ったり練習してみたりで選手それぞれの進むべき道を見つけます。
それが体作りだったり、技術的な向上だったり、精神的なことであったり、リーダーシップだったりと、問題点は人それぞれです。
例えば、
【A選手】は経験値が高くインテリジェンスも合格点。ただ少しパワーが弱いので体作りを最優先しレギュラーとしての振る舞いも研ぎ澄まさねばなりません。
【B選手】は経験値とヤル気はあるが心の安定に時間が掛かる。
【C選手】は並外れた体力は備えるが経験値とインテリジェンスに課題があり、経験による繊細な技術習得が不足している。などなど、ありとあらゆるケースが混在します。
しかし問題点の中でも、努力の量で確実にそして容易に解決できるのは皆さんご存知の通り「体作り」です。体作りはやればやるだけ結果が出ます。怪我や病気などの例外はあるとしても、結果が出ていない場合はクオリティよりもかけたエネルギーの総量が足らないだけであると言えます。
しかし、「結果が欲しかったらとにかく根性でやり切りなさい!」では今の若者は動かないそうです。それは我々が選手時代である昭和の古典であり、今は違うそうです。僕は20年以上前(それでも余裕で平成)から若者に勤務してもらってナンボの若者向けな飲食店をしておりますので、経営者としてそういった勉強は継続的にしておりました。が、国や世界のトップを目指すアスリートまでもがそんな体たらくな時代に突入しているらしいのです。先日引退したKGのヒゲのおっちゃんの本にもそのような事が書いてありましたので間違いありません。
また短期クリニックなどでは、昔は有名な選手だったか知らないが今は見る影もなく太った初めて会うオッさんに心の底から信頼を寄せるはずがありません。それに輪をかけて、僕のランニングバック論は彼らがこれまで習ってきた事と真逆の話ばかりですので余計に始末が悪い。「へー!本当はそうだったんだ!」と眼から鱗がこぼれる人ばかりではなく、聞いたことのない理屈ばかりなので容易には受け入れてもらえません。
その表情たるもの、何を話しても質問しても聞こえましたかと尋ねても瞬きもせずうなづきもせず目を見開いたまま無表情でこちらをジーっと見つめているだけです。
講義後などに何か質問がありますか?と尋ねても発言はありません。しかし現役の高校教師の方からこのような秘策を教わりました。「彼らは1人では声を発しません。先に2人組などにして話し合わせ、合同の意見として発言するように促してください。するとしっかりと発言するはずです」
すぐに試してみたところ、モロにそうでした。バリバリ議論が進み、目的を果たせました。学校の先生すごいです。もう思い出せませんが、僕らの学生時代でもそうだったのかも知れませんね。心の中に質問疑問があり、質問はありませんか?と聞かれても手を挙げない。でも2人以上なら大丈夫。学びました。今後は必ずこの手法をとることは言うまでもありませんね。
1日や2日ではどうしても時間が短いので駆け足で進んでしまい、内容が複雑で濃すぎるが故に混乱を大きくしてしまっているのかも知れません。もう少し参加者の気持ちになって彼らの胸中で起こっているモヤモヤを察してあげられるような指導者になっていかねばならないようです。反省し成長します。
で、話を戻しましてオフシーズンには体作りも大切ですし、タフでハードなシーズンを最後までやり切るんだという心の準備にも時間がかかります。ランニングバックの基礎的な動きに加え、極めて限界に近い状況「極限状態いろんなバージョン」での身のこなしや判断基準の設定を訓練します。対戦チームへの対応に追われるシーズン中にはできない「個」に特化した鍛錬を、選手の心にモヤモヤが生まれないように、問題を問いかけ一緒に考えて前に進み、黙って俺の言う事を聞いていれば上手くなれるのだ!ではなく、選手の意見を大事に扱い、しっかり褒めて伸び伸びと育ってもらう。ようにします。
そして最後に、選手の体づくりにアンテナを張っていましたところ、僕の指導する選手らに「みらいふ福岡SUNS」様よりサプリメントをご提供くださいました。非常に飲みやすいようで彼らも喜んでおりました。体づくりには栄養の勉強が欠かせませんのでこれをきっかけに色々と見識を深めてくれれば良いなと思います。「みらいふ福岡SUNS」様、この度はどうもありがとうございました。
コーチタモンも令和の新時代に適応すべく志を大きく持ち、リーグで一番優しく話のわかるコーチを目指していきたいと思います。
