多聞コラム15jan2019_vol,218 伊織佐藤対談Vol,2

伊織佐藤対談Vol,2

中村:君らはタモン式で何を学んだ?

元山:そうそう。佐藤らはタモンさんに通信教育で何習ってたん?俺らは毎日色々やったけど。

佐藤:スキルの部分も沢山教えてもらったけど、終わってみればメンタル的な指導が大きく影響した気がする。今年のシーズンは特にそうでした。印象的だったのは近大戦で4ダウンショートを止められたんよ。それをRTVで観てたタモンさんから「この時メッチャ気合い入れてたやろ?」と聞かれて。もちろんそうなんですけど「じゃあ普段の練習からその時と同じ気持ちでやれや」と言われて、そのあとからの練習ではキッチリ気持ちを準備して臨めた。

元山:まず練習のハードさな。技術面も教えてもらったけど、片岡が怪我でいなくなって試合を独りでやらなアカンようになってから体力向上のシゴキが始まって、そっからもう地獄。試合より余裕でキツい。

中村:そうじゃなかった君らの過去が異常やねん!

佐藤:タモンさんが早稲田のオフとかのホント稀に練習に来てくださる時、いつもは昼寝してノンビリ過ごすけど、ミーティングとか色々呼び出されて朝から夜中までシゴかれ続けるから体力も精神も両方ヘトヘト。早稲田はこれが毎日かよって考えたら伊織大変やったやろ?

元山:ホンマヤバいで。なんやねんゆうぐらいしんどいもん。

佐藤:やっぱりそうやんな。。。気の毒に。。。

元山:マラソン選手とかもそうらしいやん。練習の方が圧倒的にキツいって聞いたことがある。でも結局そのおかげで試合が楽になった。最終学年でホンマ良かった。下級生らはコレが延々と卒業まで続くし気の毒でしゃあないわ。。。

佐藤:そうそう!!タモンさんの練習がとにかくキツいよなあ。

元山:でも試合日はトレーニングも無いし。練習の時はスクリメージで独走タッチダウンしたら元の位置までフルダッシュで帰って来な怒られんねんけど、試合はそうじゃないやん!!みんながハドルを組みに俺の走ったとこまで来よるしメッチャ楽やん!だから練習ではタモンさんの事めっちゃ嫌いなるもん。

中村:君、ここの支払い誰がするか理解していますか?

元山:う!はい!してます! で、甲子園前には有名どころの社会人選手が早稲田の練習を手伝いに来て下さってて「早稲田の練習ヘボいで」ってヨソで絶対に言われないようにする為、毎回エンドゾーンの向こう側のフェンスまで走り抜けろっ!て。だからその週は体力アップの為に走り倒し。独走してもまた直ぐに自分の順番。「何言ってんのこのひとアホなん?」ってなってて。だからオレらは練習の方が緊張するしプレッシャーあんねん。試合の方が全然楽しいし。試合中は頭がクールで。脳みそがキリッとしてて。

佐藤:試合でいっぱいいっぱいなったらアカンもんな。

元山:聞いた話やけど、関学はコーディネータからスコアボード見るなって言われてるらしいで。

佐藤:あ、それタモンさんから言われてたわ。だからいつも試合終わるまで点数知らんかったもん。

中村:それが普通や。

元山:僕はみてました!

中村:チッ!

元山:でもスコアボードを楽しんでました。

中村:でもお前ら結局関学に負けてるやんけ。ボロ負けで。

佐藤:それを言われると。。。でも関学戦は負けましたけど、点数を考えずにプレーできたと思う。自分がどう言うシチュエーションでも1番のパフォーマンスが出せるのはどうするのが良いかだけを考えるようになった。ラインズが通り道を開けられないこともあるけど、その中で自分に何ができるのかを考えてたなあ。

元山:俺ら似てる気するわ。特別足が速いわけじゃ無いし、駆引き勝負のとこあるよな。

佐藤:そうだよね。

元山:練習のミスは自分の責任だけど、試合では誰かの責任にしてた。人には言わなくて頭の中の整理として。

中村:顔に出てたやん!

元山:うそっ!出てました?!佐藤はパスプロどうなん?俺はちょっとでもサボったらタモンさんにバレんねん。

佐藤:俺は苦手やったし今年パスプロした覚え殆どないわー。

元山:両T強いもんな。

佐藤:うん。凄いんやけど、あいつら負けた試合に怪我で出れなかってん。

元山:まあOLの責任にしたら怒られるよな。あと、練習じゃ次にどんなメニューするかわからんのが辛かった。このヒト、直前までメニュー隠しはんねん。鍛えなあかん!ゆうて急に腹筋3000回~とか。今日はみんな疲れてるから走りモン無しなー!おー!やったー!!ゆうて喜ばしといて3000回やで。

佐藤:最初、タモンさんは苦労人だとは思わなかった。才能豊かで感覚だけで上手いことやってはったんだろうなって思ってたけど、色々話をしていく中で「このオッちゃん結構工夫して努力してきはったんやろな」って感じるようになって。そう思ったらもう逆らえないよな。最初は経歴も一切知らんかったけど、とにかく言われるがままやってみたら、結果もついてきたし、タモンさんは正しいんだなと思った。そして選手時代の経歴を知ったら見方が変わった。言ってることに重みが加わったって言うか。

元山:常日頃から危険を感じる。

佐藤:危険?危険って何?

元山:殴るし。え、佐藤殴られたこと無いん?ウソ!?でもそれを察知する能力はフットボールに通じるからな。

中村:殴れへんわ!キックやろ!

元山:どっちも一緒じゃ!

佐藤:その危険な!殴られたこと無いで俺ら。

元山:ウソ!何それ!あと、防具つけたタモンさん、当たったら質がちゃうよな。地面から生えてきてるんかゆうぐらい。

佐藤:そうなんやー怖っ。俺はパスプロが嫌いで、教えてもらったけど嫌やったわー。

元山:なんで嫌いなん?俺は好きやで。相手シバけるやん。

佐藤:ボール持ってたらいくらでも当たれるけど。結局パスプロは4年間で掴めないまま終わったわ。

元山:セコ技で勝負してんねん俺。上手くなったで。

中村:セヤナ。学生相手なら全く問題なくなったな。

佐藤:俺、試合のときパスプロミスって、そのせいでQBの鳥居が激しくタックルされ傷んでしまってめちゃくちゃ謝りましたよ。

元山:ええやつやな佐藤。

中村:それより伊織、カレッジボウルの練習で足動いてないな。活躍出来ひんであんなんやったら。

元山:はい。なんか全然走れないです。

中村:3週間?休んだらこんなんなってまうねんな。凄いな人間の体って。

元山:ホンマですね!まあとにかく呑みましょ!!

中村:セヤナ。取材終了。俺もこれで君らの会話メモるの終えるわ。カンパーイ!

こんな感じで色んな話を聞く事が出来ました。二人ともフットボールに入れ込みすぎて勉学が若干疎かになってしい、もう1年大学に通うようです。佐藤選手は5年生コーチとして後進の育成。案の定カレッジボウルでは活躍出来なかった元山選手はチームから退き、就職活動を含め、普通の学生生活を送る予定です。この二人には2年間色々と楽しませてもらった事をとても感謝しています。これからは甲子園ボウルで勝つよりも圧倒的に楽で簡単な社会人ライフが待っています。今まで通り気楽に進んで行ってください!

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