伊織佐藤対談 Vol,1
今回は関西リーグのリーディングラッシャータイトルを獲った京都大学の佐藤選手と、関東リーグのリーディングラッシャー元山伊織選手の対談です。タモン式で2年間チームの中心としてランニングバックをしてきた2人がシーズンを終えて気楽な会話をしてもらう為、都内の居酒屋に集まってもらいました。
佐藤:久しぶり!今日はカレッジボウル練習の帰り?
元山:おー!久しぶり!そうやねん。タモンさんと一緒に。
佐藤:俺もシーズン終えて久しぶりに(後輩の指導で)プレーしたけど全然動けなくて、LOSに突っ込むのが尻込みしたけど伊織は体動くの?
元山:俺も全然体が動けへんわ!
佐藤:早稲田は甲子園ボウルがあったし12月下旬まで練習してたからいいけど、他大学のはみんなどう?
元山:うんラインとかも結構細くなってたわ。
中村:二人は7月に九十九里が浜で合同で渚のキャンプして、秋シーズンの健闘を誓い合ってたけど、お互いを意識してた?
元山:俺は佐藤の記録バリ見てた。関西リーグの方がいつも1週先に進むので気にしてたで。
佐藤:年間ラッシング記録は結局一緒ぐらいやった?
元山:俺は105回610ヤードでちょっと負けてたハズ。最終節の関西大学戦の佐藤あれエグかった!オレももっと頑張ろう思ったもん。
佐藤:俺は118回646ヤードかな。最後の3戦ぐらいで自分の形がわかってきた(勝負できる感じ)
元山:俺いつからやろ?片岡が怪我してしまって、自分がやらなアカン!おもて責任感も増えて練習に対する覚悟やったりとかで試合平均100y狙ってた。佐藤は中盤戦調子悪かったみたいやけど?
中村:負け試合ばっかりやったからなー。
元山:あー!せやったな!ギャハハ!
佐藤:一所懸命やってたけどイマイチ思いっきり行けてなかった。チームメートらも関学戦から凄く変わってん。俺自身は練習でやってたことを実行しただけ。結果、俺も関学戦でなんか光が見えたというか覚醒したというかそんな気がする。それまではマグレだったような。で、結果だけを狙っての関大戦でしっかり結果が出た。
元山:俺、2戦目の明治戦ファーストプレーでファンブル。左のアウトサイドゾーンでパコーンってやってもうた。
佐藤:みたみた(ニヤリ)。
元山:あんなん「やっバー!」なるやん。まあタモンさんは試合中のファンブルについてはいつも怒らへん(練習ではその時点で退場になってそれ以降のプレーさせてもらえなくなる)けど、ONE PLAY AT A TIMEやし行くしか無いやん。それから明治に10点取られてもうたけどなんとか逆転勝ち。あれでミスが怖くなくなってん。なんか吹っ切れたというか。次の慶應戦は雨で。
佐藤:あーそやったな。
元山:ここからミスなんか気にならなくなってん。ところで佐藤は試合中どんなこと考えてんの?
佐藤:4節目の敗戦した近大戦までは俺がなんとかせんとあかん!て思ってたけど、次の関学戦では失うものもなくて、とにかく思いっきり突っ込んでいこうと考えた。
中村:元々失うもんあったんか!偉そうに!
佐藤:いえ、ああ、まあそうなんですけどすいません!
元山:おー!突っ込んでたなー!
佐藤:それをしたから立命戦で、自分のやるべきことが見えた気がしてん。理想のRB像がやっと見えてきた気がする。
中村:は?負けてるんやけど?
元山:セヤナ。後半オフェンス手詰まりな感じやったな。
佐藤:そんな時に早稲田の試合見て「アメフトってパスあるんやな」って思った。ウチはパス苦手だったから。
元山中村:ぎゃははは!!
元山:俺はタモンさんからゲームデイの臨み方というかルーティンを学んだ。以前は気合い入れたらエエだけやと思ってたけどちゃうかった。
佐藤:俺も3年生の時は1個上の入山先輩に勝ちたいだけだったからね。4年になって俺がチームを勝たせなあかんて思って頑張ったけど、試合終わるごとにタモンさんから去年の方が良かったってライン来るし。悩んだ結果、試合でどんなに気合い入れても練習以上のことは出ないから、練習で気合い入れて、試合はいつも通り。関学戦からメンタルとしては良くなった。
元山:何が変わったん?
佐藤:とにかく「自分がチームを勝たせないとあかん」て思ってたけど、自分の実力分しか試合では出せないので、試合中はボールを持ったら守備が居ようがどうだろうが自分のやることに集中したら練習通り出せるようになった。
中村:最初から言うてるやん!!京大のクセに記憶力低いんか!
佐藤:すいません! 僕らにとってKGは特別な存在だし。負けた事によって失う物が無くなって次節以降は全てを捨てきれたのが良かったのかもなー。
(佐藤の電話がなって神妙な顔つきになり小声で話す)
中村:どうしたん?トラブル発生?
佐藤:面接行った会社から内定の連絡でした!
中村:すごいやん!!!おめでとう!!!
元山:「合格!」ってどんな感じで言われんの?
佐藤:内定って言うことで。だけ。
中村:なんや。別におもんないな。
元山:凄いな!
佐藤:面接で、タモンさんと話してることが生きたで!
元山:あ、それ就職先に全く困らなかった片岡も言うてました!
中村:とりあえず、三輪さん(京大ヘッドコーチ)に報告せえよ!
佐藤:え。そんな電話して良いんでしょうか?お忙しいはずです。
中村:アホか!一番喜んでくださる方やろが!大人っちゅうのはそんな情報を他人から聞いたら悲しいなるんや!俺なら縁切る。
佐藤:え。。そんなもんなんですか?三輪さんに電話なんかした事ないですよ。。。(と言いながらシブシブ電話で報告)喜んでくださってました!!
中村:な。報告しといて良かったやろ?
佐藤:ハイ!!
次週につづく
