多聞コラム5sep2018_vol,209 夏の練習を頑張ろうがサボろうがシーズンの結果に無関係

 現在9月の第1週です。エックスリーグでは既に2節が終了しています。僕が熱心にフットボールをしていた15年ほどの間は第1節が8月に催されたことがありません。必ず9月になって始まっていました。しかし最近は8月のウチに開幕してしまうのです。生き残りを賭けた強豪同士の対決は少し寒くなった最終節に近いところで「全勝対決」なんてものが当たり前だったのですが、現在ではリーグ編成の考え方も大きく変わり、第1節から優勝候補同士が当たってしまう(僕らファンにとっては嬉しい)事件も毎年起こっています。

ノジマ相模原ライズも8月の末に強豪リクシルとの対戦がありました。NFLのようにオープン戦があるわけでもなく、相手の戦力分析は昨年のデータで行うというイビツな作業を強いられる各チームはとても大変だと思います。

そして今までよりも1週間以上早いシーズン開幕で、選手は大変です。準備期間も真夏の炎天下ですので異常な暑さの中で練習を積まねばなりません。学生さんだと夕方に涼しくなってから照明を点けて練習すれば少しは暑さがマシですが、都合よくグランドを用意できない我々ノジマの場合少し苦労があります。

基本的にサッカーチーム優先(男女共に有名プロチーム)のノジマグランドでは、ライズは正午を挟んだ「とっても暑いちょうどお昼」に練習するプランになります。また時にはミーティング室やシャワー室が都合よく使えない場合もあったりと、目前の敵であるリクシルよりもまずは片付けねばならない事が色々あり、僕の選手時代がいかに恵まれた環境だったのかとヒシヒシ感じます。

その中で選手たちは真摯にフットボールに向き合い、一生懸命練習してきました。第1節のリクシル戦は運よくノジマに軍配が上がりました。新外国人QBのジミーロックレイ君もチームやリーグ、そして日本人選手らの能力に慣れ、チーム内でのゲームMVPを受賞するなどで勝利に貢献してくれた事はこれを読んで頂いている皆さんもご存知の事でしょう。

そして第2節もこれまた強豪のオービック。あらゆるポジションにタレントを擁するチャンピオンチームです。ノジマのミスが重なり第1Qでいきなり170とされてしまいます。一時はどうなることかと途方に暮れましたが、全員で踏ん張りどうにか逆転勝利とし2勝。僕の担当するランニングバックらは全員で2ゲームの合計が約160ヤードの獲得をし、マズマズの活躍を見せています。

また早稲田大学ビッグベアーズの方は昔ながらの9月開幕で辛くも1勝しましたが、ランの獲得距離がまだ試合をしていない立教大学を除く6チーム中4位と全くふるわない結果に終わっています。次節は法政大学を倒した明治大学との対決です。好ランナーを多く輩出している明治大学ですが、守備も堅く強大です。早稲田ランユニットがどれだけ頑張れるかとても楽しみです。

とまあここまでは事実に基づいた試合結果を僕がチームの中から見たネタでしたが、こうやってシーズン開幕を迎えると自分が昔どうやってこの夏の開幕を過ごしていたのか思い出してみる事にしました。

年度順ではなく思い出した順で挙げてみると以下のようになりました。末尾の◯や×はそのシーズンの個人及びチーム結果を表しています。

  • 9月までアメリカに居て夏の練習していない→◯
  • 引退していて夏の練習をせず10月から合流→◯
  • ボクシングで94キロまで減量し夏の練習が暑くなかった→×
  • 飲み過ぎで太り過ぎ調整失敗→×
  • ファスティングで体調最高も初戦で手術を要する大怪我→×
  • 夏のオフを取らずぶっ通し→◯
  • ヨーロッパから帰国後8月末にチーム移籍→◯
  • 現役最終の37歳では沖縄に移住しトレーニングを積む→×
  • 夜の仕事へ転職で調整失敗→×

約半分ほど思い出しましたが僕の場合、夏の練習を頑張ろうがサボろうがシーズンの結果には因果関係が無かったようです。このコラムのシリーズである回想物語でも今後はその辺りも詳しく出していきたいと思います。フットボールはポジションによってまるっきり特性が違ったりととにかく難しい競技です。暑い時に苦しめば上手くなると言うものでもなく、体を休めれば動きが良くなるわけでもありません。意味のある練習を繰り返して僅かな効果を得るには、タモン式ランニングバック養成所の理念でもある「何をやるかではなくどうやるか」がとても大切な事なようです。

1月まで続く長いシーズンをしっかり活躍しながらケガや病気なくヘルシーな状態で生き残る事は至難の技です。自分に合った調整方法を早く見つけて全ての試合でチカラを発揮できなければ「良い選手」になれません。皆さんまた今日から頑張りましょう!

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