多聞コラム27feb2014_vol,27 日本のフットボールがおもんない理由

昨夏からここでコラムを書かせて頂いていますと、色んなご意見を頂戴するようになってまいりました。そこで最近頂いた質問に対してお答えしてみようと思います。

「大量得点差の試合が少なくなれば観客は増えますか?」

観客が増えない理由は大量得点差の試合が多いからじゃなくて、試合自体がつまんないからです。観ている人がハラハラドキドキするアメリカンフットボールならではの「激突」や「パスを決めまくるQB」「独走タッチダウン」「中央突破を連続するタフなラン」と言ったわかりやすいシーンが繰り返し行なわれないからです。反則でゲームが止まりまくるのも初心者には意味がわかりません。NFLのように即座に反則を告げてとっとと次のプレーを展開しなければ「止まりまくって意味わかんな~い」と言って二度と来てくれないお客様は増えるばかりです。努力してせっかく新規のお客様を連れて来ても「また来たくなる本当にまた来るファンになるマニアになる」というところまで引き込むのは至難の業です。大量得点差でも応援する側のチームが勝っていれば何点差でも面白いワケですから点差と客数はあんまり変わらないと思います。コーチ、選手、審判、運営者、関係者、皆が少しずつでも初心者にわかりやすく喜ばれる事は何か?を真剣に考えて行動する事が重要だと思います。今年から関東学生リーグの編成を変えるのも試行錯誤のひとつでしょうけど、フットボールの周りにいる僕らでさえどのチームがどこに所属しているか憶えられないリーグ編成や、勝っても次に進めない、負けても次に進めるという誰も理解不能なプレーオフ制度をやっているウチはお客さん増えることありません。だってわからないんだから。

「タックルやターゲティングについて、最近は厳しく取り締まる傾向ですよね。これについてどう思いますか?フットボールすんなバカ!とかはナシで意見を聞かせてください」

ターゲティングとは怪我をさせようとして相手のヘルメット付近を狙って自分のヘルメットを武器にして突っ込む行為らしいですが、根本は頭を下げて当たりに行ったら、その本人が首や背骨に大きな怪我を負う可能性があり非常に危険だからヤメておこうね。という趣旨もあったハズですよね。アメリカの高校や大学のロッカールームなどにはこの注意書きが図解式でポスターとして掲示されているのを何度も見ました。日本ではそんなの一枚も見た事無いどころか日本一を争うようなゲームでもアタマを下げてヒットし合う情景は常に見る事ができます。そもそもの基礎技術を正確に教えられる人が少ない、いい加減な業界なのですから、基礎が十分に出来ている人ばっかりでやっているアメリカのルールをそのまま持って来てもチグハグになるだけですわな。ジャッジする側もされる側も基礎の概念がアメリカとかなりズレているので無理にアメリカを追う必要はないように思います。危ないヒットをした選手を退場にすると言っても、危ないかどうかをホンマに判断出来る人がニッポンにそう沢山居るとは思えないですしね。とりあえずカラダは45度に前傾して顔と手で当たれってぐらいをしっかり徹底しておけば今よりはアメリカに近づくんじゃないですかね。

「フットボールは関西と関東だけでいいのか?話題と言えば日大や関学、京大立命法政ら名門強豪校の事ばかりでうっとうしいです。他のスポーツのように全国的に展開されるようになるためにはどうしたらいいんですかねー?」

いや、そんなん知らんがな。でも、入場者収入やテレビ放映権料を取れているカードなどから予算を出して関西と関東以外に協会とかから優秀なコーチ軍団を4年単位とかで派遣するとかー。アメリカ人でたとえ安くても給料貰ってコーチしたい人なんて沢山居ますよ。さっきと同じですが、本当のフットボールを知らないのに作戦マニアなOBらだけで後輩を教えていても甲子園ボウルには絶対出られません。戦力アップは絶対にコーチングスタッフの質です。母校を愛してやまないセンパイらは、下手に教えに行くよりOB会費をプロコーチ雇用に回せば甲子園ボウル出場の確率は跳ね上がります。優秀なアメリカ人コーチの5人でも雇えばイッパツですよ。つまりどこのチームもそうしないから強豪校には絶対に勝てないような感じになっているだけです。強豪校はそう言われるに相応しい「努力する風土」と「歴史に裏付けられた誇り」を持っていますので、ビックリするような大改革するしか打倒出来ません。全てはお金と決断力だけです。がんばりましょう。

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