このところ、最強ランニングバック(RB)を目指す選手たちに自分の研究結果を毎日毎日指導しています。社会人はシーズンオフになるとシーズン中の無理をリカバリーする為にチーム単位で練習することが少なくなります。学生さんはここぞとばかりに体力づくりや基礎基本の構築に余念がありません。
また、日頃の練習で疑問になることやどのように練習すれば良いのかという答えを持っていない人は単日のクリニックなどに参加してくださっています。皆さんの情熱は本当に熱く、真剣そのものです。
社会人はシーズン中の怪我を癒したり仕事に集中したり、家族との時間を多く取ったりとオフはオフで忙しくしているので、ポジションコーチの負担は激減します。有志の選手が「タモンコーチの独自トレーニング教えてくれ」なんて言って来てくれるのでお昼間に開催していますがそれほどの頻度では出来ません。僕もそうでしたが、何しろ皆さんフットボール以外のことでお忙しい。RBとして上を目指す為、オフ期間にやっておけば良いことを提案しようにも会うことすら難しいので、なかなか前に進みません。また、社会人ともなると選手としても大人としてもそれぞれのスタイルが形成されているので、容易なことでは改革に応じてもらえませんのでその人ぞれぞれの流派のままで長所を伸ばす事のお手伝いしか出来ません。しかしやはり社会人でも選手を続けている猛者たちですので、少しのヒントや指導で自分なりに工夫してスグに新しいことを自分のものにしてしまいます。この器用さがあればこそ社会人でやれている所以なのかなーと感じます。
早稲田大学でも春の長期休みになり、選手たちは朝からトレーニングや走り込み、そしてフットボールの基礎練習など、1日中フットボール漬けの人も多く居ます。彼らが社会人選手と違い、非常に若く全てを受け入れる心の広さと柔らかさを持っています。流派やカラーやスタイルはありますが、上手くなったり強くなれるのであれば即座に改革に応じるフレックスさがあります。指導の受け入れ体制は万全なのです。しかし残念ながらこちら側にそのエネルギーと時間がないのです。
仕事をして稼がなくても家族が一生暮らしていける資産があれば良かったのですが、大学生の子供を2人持つ普通の家庭人ですので、学生さんらの為だけに時間の全てを使えないのです。これは非常に歯がゆい。言い方を変えれば学生さんを裏切っているわけです。
只こんな問題もあります。たまたま平日に休みがあり、早朝からトレーニングを指導し、ミーティング、そしてフットボールの練習という彼らのスケジュールに合わせて動けるとします。しかし、朝7時から2時間トレーニングしてもまだ9時です。次のスケジュールまでは数時間ありますが居場所が無いのです。コーチ室が無いわけです。
大学の校舎内にテーブルと椅子が並んでいる施設がありますが食堂もありませんしエアコンも有りませんので冬は数時間も座っていられません。ですから一旦家に帰るしか有りません!(笑)
そしてまた次の予定の為に家から練習場に行く。というちょっと勿体無い時間の使い方になってしまいます。この合間合間に何か用事があれば良いのですがそんな都合よく学生さんらも動いてくれません。平日なので他のコーチもいらっしゃいませんし僕は独りで練習計画を立てたりでその待ち時間を過ごしています。練習場の近くに引っ越してしまうしかこれを解消する方法は無いのでネットの不動産情報も見ていますが辺り一面とんでもない面積が早稲田大学各種グランドなどの敷地になっていて、ビッグベアーズのフットボールフィールドから徒歩圏内にはほとんど早稲田大学しかない!というオチがあります!
この両極端な社会人と学生さんの特徴に、僕のRB研究者としてのスパイスがバッチリと調和が取れた時、彼らの手に念願の大きなトロフィーが届けば良いのにな。と日々思っています。
僕の持っている知識と時間を一切の無駄なく彼らに使うにはどうするのが一番良いのか? 僕にも生活がありますので本業もしっかり気に掛けねばなりません。
コーチをする時は、現役時代と同じかそれ以上の熱意で取り組む。その覚悟が出来るまでは人様に指導などする資格はない。と引退してから決めていましたが、その条件はずいぶん前にクリアしています。あとはもっと効率よく接するだけですね。スケジュール管理は苦手なので克服します。みんなごめんねー。今年も頑張れ!
