多聞コラム15dec2016_vol,151 甲子園ボウルまで1週間

 いよいよ甲子園ボウルまで1週間を切りました。チャンピオンシップのゲームウィークです。しかし僕の耳に入って来るのは関西学院大学の勝利が濃厚というものばかりです。僕が現役選手だった頃は今ほど個人がネットに自分の思いを綴るという文化が浸透していませんでしたので、専門誌や新聞、良くてTVが少しだけ。という感じでしたのでそのマスメディア越しによく相手を挑発した事を思い出します。挑発された方々、今更ですがゴメンねー。まあそうやって自分を高めたついでにチームメートらも乗って来る。みたいなノリがアサヒ飲料時代は定着していました。メディア越しに好きな事を言い倒すという背景には、これ以上出来ない!という努力を乗り越えて来た結果であり「絶対的な自信」と「自分よりこのゲームに賭けて来た奴は居ない」という思い込みでした。

ですが今回のように「神聖」と言いますか学生フットボールの聖域と言いますか、そこに根付いているわけでも何でも無い臨時の僕が「アホンダラボケカスこっちもヤったるから顔洗って待っとけや!」なんて言える筈がありません。さらに甲子園ボウルの為に特別な努力もしていませんのでせいぜい「本日はお天気も良くゲーム日和ですね。関西学院大学の皆さんどうぞ宜しくお願い致します」といったところでしょう。いえ、挨拶する資格さえ無いかもしれません。

関西学院大学は1試合に攻守合わせて120プレー以上行う中で全て違うセットプレーをする事が出来る上に、体力面でも全員がしっかりと鍛え上げられているという印象のチームです。日本のフットボール界に名コーチを多く排出している同校ですから、選手各々のフットボールインテリジェンスやチームへの忠誠心や帰属意識も非常に高い人ばかりだと思います。

しかしこの点では早稲田大学も負けてはおりません。選手各々の戦術理解度はかなりのものだと感じています。チームの作戦が書いてあるプレーブックを見ずに「己の技術と心構え」だけを指導する僕は選手たちとミーティングする際、彼らのインテリジェンスにいつも感心させられています。

関西学院大学がいかに複雑で10手先を考えた作戦を用いて来てもそれを粉砕し「作戦では対処できないような戦いが出来る精神面と体力的なタフさ」も備えています。超大舞台とはいえ早稲田大学は昨年も甲子園を経験しているので「過剰な緊張」「興奮し過ぎ」もありません。いつものゲームと同じくやるべき事をやるだけ。

短い間でしたが彼らの元々の優れた才能に、少しだけ僕の知識をフリカケてみたら現役時代の僕も顔負けのゴリゴリ走法も簡単にやってのけています。コンビニで買い物する時と同じような「平常心」で持てる力を普通に発揮すれば今年の甲子園ボウルを楽しい思い出にする事が出来るんじゃ無いかなと思っています。

僕の都合はまだ付いておらず、当日会場に行けるかどうかはわかりません。僕は関西学院大学を苦手としており15年ぐらい前にライスボウルで負けて以来フラッグフットボールでも負けっ放しです。しかし僕が試合会場に行った試合では早稲田大学は負けておりませんので、何としても仕事の都合をつけて駆けつけたいと画策しています。関西エリアにお住いの僕の知り合いも皆さんはぜひ甲子園に来て「早稲田大学側」で応援してくださいね! そしてみんなには頑張って欲しいです。あんなに頑張って来たんだから。。。

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