世界選手権に向けて日本代表が戦いの場であるアメリカへ出発したようです。オフィシャルページでは日本代表が現地で観光や食事を楽しむシーンを細やかに見る事が出来ます。「日の丸を背負ってアメリカを倒す」という目的の遠征だったと記憶していますが、日本で待つ我々ファンは観光して遊んでいるシーンを特に見たいわけではありません。10時間以上のフライトで疲れもあり、短時間で時差ぼけの解消をするには個人個人が睡眠を取ったりしないようにスケジュールをギッチリというような背景もあるのかもしれませんが、ウェブでの公開は不必要だと感じます。バブル期にアメリカ人が日本で試合(コカコーラボウルやジャパンボウル等)をするといった企画がありましたが、彼らが観光するシーンは地上波のニュースで報じられたものですが、試合前だったかどうかは定かではありません。例えばサッカー日本代表がワールドカップに行って大会直前に全員で現地のプロサッカーチームスタジアムを観光するシーンをサッカー協会が「日本代表メンバーが憧れのスタジアムツアー中!」と張り切って発表するなど有り得ないと思います。普通の人間には休息は必要で、緊張をほぐしたり、心のオフを取ったりもあるでしょう。しかしオフィシャルがそれらを細かに発表する必要があるのでしょうか。観光して写真におさめたいような「憧れのアメリカ」に果たして勝利できるのか?
観光ツアーに同行するのがイヤな選手も居る事でしょうし団体行動って本当に大変ですね。以前日本代表の合宿で、食事の時に関係者全員が揃うまで待ち、全員で「いただきまーす」と手を合わせて言わねばならない事があり、面白すぎて吐きそうになったのを思い出しました。
で、世界選手権の本題ですが、日本が優勝するためにはランキング1位であり、ランキング通りの試合結果を出すとされる米国を2度倒さねばなりません。日本が少しだけ幸運なのは、1回戦の対戦相手であるランキング2位のカナダが不参加になり不戦勝で勝ち星1なのですね。なおかつ日程がそのまま続行なのでゆっくり米国のメキシコ戦を観戦できるわけです。専門家はこれをスカウティングなんて言いますね。これは非常に大きいです。メキシコも米国の隣なだけあってフットボールは盛んです。日本のようにラグビーと間違われるというような悲惨な事故は起こりませんので国内での人気もあり、スピードパワー共に素晴らしく競技レベルは結構高いです。。
日本はこのゲームで米国の実力をしっかりと見る事ができます。余裕で勝つにせよ、接戦にせよ、米国の実力は日本のコーチらによって丸裸にされます。戦略戦術に関しては、米国は日本選手と違ってフォーメーションや作戦でゲームをどうにかしようとするような人は極僅かで、複雑怪奇なプレーを好まない僕のようなフットボールインテリジェンスの低めな選手が多く存在する(多く存在する時点で偏差値は低く無いとも言える)ので体の大きさと地力で真っ向勝負してくるに違いありません。コーチとクウォーターバックだけが賢ければ何とかなりますが、それほどの選手でもないことがわかりました。あとは子供の頃から培った経験と勘が「文化」という成熟した強大な武器となり日本代表に襲いかかってきます。
ボールを持って走り、毎回タックルされる羽目に合うランニングバックは4名。ランニングゲームは全体的に消耗が激しくなるのでパス中心の攻撃となるでしょうから、3試合でおおよそ40から50回のボールをキャリーすることになるでしょう。と言う事は1人約10回です。1ゲームあたりだとたったの3回。これならたとえ相手が米国だろうと大きな問題ではありません。ボール付近に打撃してくるアメリカ人の腕力がいかに強くとも3度だけではダメージは蓄積されません。日本での試合と同じ気持ちで同じように駆け抜けていくシーンを期待します。
あとは、米国が強い強いと言いまくっている日本のメディアを信用してはいけません。勝機は山ほどあります。ただし、それはワンゲームにおいてですが今回は2度も米国とゲームしなければなりません。ポイントはそこにあります。尚且つ決勝戦である2度目に必ず勝たねばならない。最初勝ってあとで負けたんじゃ意味がありません。2位おめでとう!って事になってしまいます。
1度目にいい試合をして勝ったとしても、2度目はさすがに許してくれません。一度負けて手負いになった彼らは何もかも捨ててなりふり構わず必死で襲いかかってくるでしょう。しかし日本のコーチは米国の2試合分データを徹夜で解析し決勝戦で米国を粉砕し、試合後の米国コーチは「こんな筈じゃなかった。日本には突出した選手が多く居るワケでは無かったが非常に統制がとれていいチーム作りが出来ていた。そしてフットボールへのエフォートが素晴らしかった」とコメント。と予想してみました。
必ず勝機はあります。相手はNFLではありません。NFLに行かなかった人たちでもありません。NFLに行けなかった人たちです。それどころか到底届かないようなレベルが多く居るようです。何も怖くありません。
日本が最も得意とする攻撃、つまりボウルゲームでタッチダウンを量産したあの立命館大学のホットライン「高田→木下ノリ」を基軸に、優秀なレシーバー陣に投げ分ける。「困ったら木下ノリ」ではなくアタマから木下。木下木下木下。で他。日本の大きく賢いオフェンスラインはあの程度のレベルだと余裕でパスのプロテクションが可能です。ですからあとはボールキャリアがキャッチ後のヒット(タックル)がハードに来ても怖がらず痛がらず、そして実際に怪我せず、気持ちを切らさねば作戦通りの計画通りにスコア出来ます。ハードなヒットを怖れ、痛がり、怪我しては勝機などありません。アメリカ人ほど弱い奴を見つけていじめ抜く能力に長けた奴らを見たことがありません。1度や2度の成功で調子に乗らず淡々と安定した精神状態で自分の出来る最大パフォーマンスを最後までやり尽くせば必ず勝利するでしょう。互角以上の強い相手は気持ちの浮き沈みのスキに付け込むのが非常に巧みなので、劣勢の時にいかに気持ちが沈まないか。これに尽きると思います。実力は米国がやや上かもしれませんが、その程度の差など少しの事でコロッと覆ります。日本で応援するファンの皆さんは是非安心して観戦しようではありませんか!!いやー楽しみでたまらん!!
そして米国のメキシコ戦の前半を見終えこれを書いています。米国のレベルがおおよそわかりました。シーガルズで活躍するBJ選手がスリムに見えるので、周りがいかに大きいかがわかります。しかし、プレーの精度はそれほど高くなく、練習量が少なすぎるように感じます。日本は油断せずしっかりと実力を出し切れば良いと感じました。体力や体格は若干負けているかもしれませんが、ヘタクソも多く含まれています。森ヘッドコーチが選手だった京都大学時代のような泥々の泥臭い根性フットボールをすれば良いと思いました。頑張れニッポン!
