多聞コラム2july2015_vol.98 短編集

《自分の力を試す》

自分の力を試す。自分がどれだけ出来るのかを知りたい。スポーツマンが何かに挑戦する時によく聞きます。こんな謙虚な気持ちで臨めますか?それを言うなら「自分の力を証明する」ではないだろうか?とよく思います。自信がなければ行かないだろうし、ヤレるに決まってる。頑張ればヤレるやろー。と思っているから行くんちがうの。高校から大学に行く時、大学からプロに行く時、海外に出る時、ナショナルチームに選出された時、自分の力を証明しに行く機会はいろいろありますが若い人は遠慮せず自分の発言に保険をかけないでドンドン上がって行ってもらいたい。

《ニッポンナショナルチーム1》

7月9日からアメリカで第5回を迎える世界選手権が始まる。日本代表の試合と練習に行き、現在の日本フットボールで最高の選手らを生で見ることが出来た。私がアサヒ飲料を引退し8年になるが、各ポジション共にグッと進化しているのがよくわかった。ラインはサイズだけでなく質も向上している。守備バックも運動能力だけでなく技術や賢さの向上を感じました。パンターキッカーも飛距離と滞空時間、コントロールに安定感があり随分と進化している。USAチームがどういうレベルで出場してこようが「アメリカナショナルチーム」というちゃんとした名前を名乗っているからにはしっかりと叩き潰して差し上げてもらいたい。

《ニッポンナショナルチーム2》

「ジャパン」という言い方がとても嫌いです。アメリカ人が我々を呼ぶ時の勝手な言い方なのに、アメリカを倒すべく存在するチームがアメリカ名など名乗る必要など無い。ヘルメットのディッキャールには「日本代表」と書かれてあると嬉しい。

《ニッポンナショナルチーム3》

ランニングバック古谷拓也選手がゲーム中に物凄いパスキャッチを魅せました。大きなゲインでも無かったのですが、完全逆リードの失投ボールを足さばきと上半身のヒネり、卓越したキャッチング能力で「何事も無かったかのように」捕球。開いた口がふさがりませんでした。さすが米国アリーナフットボールで山のようなキャッチ記録を積み重ねた男である。

《ニッポンナショナルチーム4》

守備バックの三宅剛司選手と藤本将司選手がかなり凄い。自分が走る向きと違う角度に飛び上がって空中高く飛んでいるボールに喰らいつく。パスが飛ぶと感じてから目標地点への移動が異様に早い。観戦初心者にはわかりにくい活躍だが早くて巧くて賢くなければ絶対に出来無いファインプレーをさりげなく当たり前に遂行している。

《ニッポンナショナルチーム5》

レシーバーの宜本潤平選手も生で見たのは初めて。公式発表では身長169cmとされているが、加速スイッチが押されて瞬間移動を開始した宜本潤平選手はもっともっと大きく見えた。ストライドの大きさと体の動かし方が特徴的で、お人柄がそのまま出ている勇敢なプレースタイルのファンになりました。あの調子で大きなアメリカ人もビシーっと切り裂いてもらいたい。

《ニッポンナショナルチーム6》

アサヒ飲料が強かった頃はパナソニックとライバルで、常に僕の走行を邪魔する張本人として、そしてパナソニック守備の代名詞として、最も危険な人物として取り扱ってきた脇坂康生選手は46歳で5大会連続出場ですって。全盛期は一体いつだったのか?少し衰えても日本代表選出、どんなけ凄かったんや昔。そら誰も勝たれへんかったハズやわ。

細かった上にレシーバーの番号をつけてピースする20年前の写真をつけておきます。

《世界選手権テレビ放送》

時差があるからスーパーボウルと同じくニッポン代表のゲームは月曜の朝。しかし!現在のところ我が国で見る事は出来無いそうである。この時代になんというお粗末な話か。どうにかならないのかギリギリまで期待したい。

《ニューエラハドルボウル》

所属校に関係なく出場のチャンスがある「NEW ERA BOWL2015」が今年も7月4日に神戸市の王子スタジアムで開催されます。UCLAとコロラド大の名門校から選手が4名ずつ計8名も参加するオールスター戦です。NFLにも参加経験があるハイレベルな選手も来日しているので関西圏の方は是非観戦に!で、その試合の前に、35歳以上の大学OBらが集いフラッグフットボールを楽しむ「ハドルボウル」も開催されます。毎年熱くなりすぎたオジさん達がアキレス腱を切ったり骨折したりを乗り越えながら笑顔で楽しむ非常に楽しい大運動会です。私も例年はエントリーしているのですが今回は諸事情あり出場はせず、大会のお手伝いだけの参加となります。当日始発の飛行機で大阪入りします。

《いい選手の基準》

僕が選手の能力を判断するときに使用する物差しがあります。「強い」「早い」「上手い」「賢い」の4つです。僕だと「上手い」と「賢い」の会得に随分と時間がかかってしまいました。「強い」「早い」は努力の量でどうにかなりますが「上手い」と「賢い」は努力だけでは手に入りません。この4拍子揃ったメンバーばかりが招集された過去最強のニッポンナショナルチームに期待します。

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