多聞コラム31aug2020_vol,254「タモン式教本35」フットボールは理屈や無いねん気持ちやねん

チームを良くする事が出来るかもしれない人

この狭い国内で、競技人口も大した事ないアメリカンフットボールでリーグ優勝するには、作戦だとかトレーニングだとかでは無い部分つまり「心」がどうであるか?が肝心であるという自論を毎度繰り返しておりますが、今回もこの「心」に関連する事をお話ししたいと思います。

通常のフットボールチームですと選手コーチスタッフなど併せて20名程度から200名程度です。僕はこの中に「チームを良くする事が出来る奴」が何割り居てるかが大切だと思っています。

これは、与えられている役割をしっかり成し遂げる事ができる人の数ではありません。選手コーチスタッフで、自分の仕事をキッチリ遂行している人はもちろんたくさんいらっしゃると思います。しかしそれだけでは決着がつかないからスポーツは面白い。特にチームスポーツは。

働きアリの法則ってあるじゃないですか、よく働くアリ2割、普通6割、サボり2割ってやつです。この法則があるので使えない奴や働かない奴を辞めさせたところで無駄なのは誰もが知る通りですよね。

でも今回は仕事の完遂量ではなく「チームを良くする事が出来る」というテーマです。これは僕が内部から見たことのある「真剣にリーグ優勝を狙っている10のチーム」での検証結果です。強いチームになるには、良い環境、良い指導者、良い選手、を用意するなんて誰にでもわかります。そうゆう絶対的な戦力の話ではなく、タダ(無料)で現状を打破し少しでもチームを良く(強く)するのはチーム内の人材次第って意味です。

日本人と比べて、獰猛で陽気なのがアメリカ人だと思います。で、あの気質の連中が熱中する競技ですからやっぱり獰猛で陽気な人が向いてるんですよ。なぜか? 複雑怪奇で膨大な作戦を記憶し、強烈な打撃や体当たりを喰らい、3時間以上続く持久戦、炎天下でも雨でも雪でも無関係、ボールを投げる捕る、猛スピードで走り急に止まる曲がる飛ぶ。運動の全てが混ざっていて猛烈に難易度の高い競技を最後までハイテンションのままやれる人材。それはアメリカ人だけなんです。

これはそのそもの気質なので、人種とかではなく子供時代の環境が全てでしょう。で、そういうアメリカ人に近い気質の人たちといえばラテン系の国々です。しかし、ラテン系の気質は緻密さが若干不足がちな人が多いのでフットボールにはイマイチ向きません。でその次です。獰猛で陽気な人種を大量に生産している地域ありますよね。そうです。大阪を中心とした関西圏です。

関東の人は真面目で寡黙で真剣な面構えでカッコ良く活動するのが得意なように感じます。練習着やユニフォームの着こなし(スタイルセンス)は抜群。フィールドの隅から隅まで聞こえるような大声で冗談を言ったり、仲間を弄ったりしない。自分を貶める自虐ギャグも少ないですし、そもそも会話に挟むジョークも洒落ていて、大爆笑用のネタでない事が殆どです。

しかし、関西圏ではそんなクールな態度は良しとされない事が殆どですので、自然と周りに巻き込まれていきます。練習中は陽気な大声でオラオラ言いながら喜怒哀楽を表に出し、カッコつけずに泥臭くすることに抵抗の無い人が多いんです。それが出来ない人も多くいますが「バカだねー」と薄ら笑いで一歩引いたりはしません。オラオラな心意気には賛同し「そうゆうノリの波」にはちゃんと乗れます。

もちろん僕は関東の方でも多くの獰猛で陽気な人を存じています。皆さん見事に名選手で、優勝トロフィーをお持ちです。でもめっちゃ少数です。ただ、そのような気質の人は圧倒的に関西人に多いと思っています。劣勢の時、苦しい時、周りを見て元気になってもらわないと!と自然に思い、冗談や激励を叫びます。カッコつけない。いつも通りの元気な自分のまま、仲間と一緒に困難を乗り越え最後に笑いたい。

皆さんの周りにこの「チームを良くしている人」はどれだけいますか?勝てないチームにはこうゆう人材が少ないですね。大人数に影響を及ぼすにはある程度の人数が必要です。関西人の元気な立ち振る舞い、他の競技に於いてもちゃんとした「博士」や「先生」のような方も関西人の重要度に気付いていて、勝利するには関西人の割合が重要。という説もあるようです。

スポーツと言えど戦いですから作戦や理屈が幅を利かすのはほんの僅かであって、人のチカラが大切です。そして強いチカラを発揮させるのは本人の心次第ですからね。先日聞いた話ですが、とある強豪大学の練習中全員で走り込みを少しして息が荒いままスグに寝転んで腹筋トレーニングをしましょうとなった時に4年生の選手が「気持ち悪くなるからやりたくない」と真顔で言ってきたそうです。こんなヘタレな奴が居るとチームにとてつもなく悪い影響を与えてしまいます。

試合中、相手に良いプレーをされてベンチがションボリしている時、どんな気持ちで過ごしていますか?微塵も動じず「さあ出番や。暴れたるで!!」と本気で思えていますか?まずはやせ我慢でもハッタリでも良いので笑顔で元気に見栄を張ってみましょう。こんなの関西人にとっては簡単なことです。

関西人は、臨機応変に練習でやってない事を本番でも笑顔でセコくこなします。「勝ちたい」「上手くなりたい」という気持ちをいつも表に出します。大声を出せば自分も他人も元気になると思っています。深刻な時ほどギャグを言わなければ!と思います。

皆さんのチームに居るそんな関西人を「うるせー奴だなー」「馬鹿だなー」とだけ思わずに、彼(や彼女)らの意見を尊重してみましょう。きっとチームに良い影響を及ぼしてくれます。フットボールは陰気で無口な奴には向いてないんです。獰猛で陽気で豪傑で愉快な人の為の競技ですから。

フットボールは理屈や無いねん。気持ちやねん。

関東人フットボール選手の一歩引いた感じを愛せない大阪出身のオラオラ系代表中村多聞でした。

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