多聞コラム11oct2019_vol,232 「タモン式教本28」苦難を乗り越え続けることを喜びに変えるしか方法は無い

 秋のシーズン本番になり僕の関心がチーム内部や試合相手に目が行くため、話したり考えたりする事柄が外部に出してはならない作戦やチーム事情ばかりでコラムが書けない日々が続いております。楽しみにして頂いている方は大変申し訳ありません。

3年前「上手くなりたいと心から願っている選手のサポートをする」をテーマにフットボール界へ戻って参りました。そして僕のようにそれほどの才能が無くてもコツコツ努力を重ねて運が巡ってくるのを待っていれば目標が叶う事もある。トロフィーが手に入るかどうかは誰にもわからないけれど頑張っている選手には「目標を達成する」「応援してくれた人を喜ばせる」というスポーツマンとしては最上級の気分を味わってもらいたい。という思いで活動しています。

しかしフットボールチームは多くの人が参加しているので色んな考えの人が存在します。僕が選手として日本で所属したチームは大学1つと社会人3つ。大学は3部リーグの弱小ではありましたが、その枠組みやレベルの中ではレギュラーも補欠も関係なく学生時代に持っていたエネルギーの殆どを費やしていました。あまり頑張れない人も居ましたが、日本選手権を目指すレベルと比較すると「大して頑張ってない」となりますが浅く薄いフットボール知識の中で僕たちが一番輝ける場所としてそれなりの誇りを持って活動し、日々を暮らしていました。大学の授業で学ぶことより、大学外で遊ぶことより、将来の夢に希望を持つことより、今のフットボールを最も重要な事としていました。内容や結果はお粗末でしたが気持ちだけはプロフェッショナルだったと思います。

社会人になってからも、実力がリーグのレベルより高い位置に居る選手は遊びや生活を優先する確率が高く、全く遊ばず未来も考えず貧乏してでも上を目指す!なんて人は少なかったように感じます。選手として最後に参加したチームは実力の高い独身の若い選手ばかりで構成されていた上にカリスマヘッドコーチが全員の意識を一点に集中させていましたので、遊びや仕事優先の選手は僕の知る限り居りませんでした。個人の好みや都合はチーム運営に影響を与える程では無く、全員が同じ方向を向いていたのです。時代ですねー。皆が純粋でした。

前述したように多くの人で構成されるのがフットボールチームですからいろんな考えの人が居るのは当然の事ですし、現在は多様化の時代だそうでいろんな考えがあるのも当然でしょう。ただ「それが正しければ」という縛りは残ります。チームの存在意義を冷静に考えてみると選手個人個人が満足いく日々を過ごす事ではありません。ズバリ、リーグ優勝でしょう。

フットボールをしている理由が不明瞭な人も多く存在します。タモン式では最初に必ず個人面談で目標や活動の理由を聞くようにしています。真っすぐな目で「自分が大活躍して優勝したい!」という人や「え?目標ですかー?えーとレギュラーになりたいですー」と答える人まで何種類かに分かれます。

具体的な目標を即答出来ない人は、技術や理論の習得が遅いことは言うまでもありません。その理由はあらゆる書物や文献で証明されていますので皆さんに於きましては僕などより余程ご存知のことでしょう。ただ、僕は残念ながらそのような曖昧な心持ちの人を上達させるノウハウなど持ち合わせていないのです。気持ちが低レベルな選手が業界をリードするような選手になれるハズはありませんし、これはそれほど間違った考え方ではないと思っています。

現在と過去に数名だけ存在する「タモンコーチ。僕が日本一の選手になる為に今日は何をどれだけすれば良いの?」と言う気概で24時間365日質問攻めしてくる人のサポートがしたくて始めたコーチ活動。

チーム所属の理由は、何となく誘われたから、合コンでトップリーグの選手してるって言いたいから、単位が貰えるから、就職に有利だから、友達がやってるから、と言った選手は目の前の苦難を乗り越えることが毎回大仕事になってくるので「気まぐれで脆弱なモチベーション」は長続きしません。5個10個と上手くいかないことが出てくれば即刻諦めて逃げ場を探します。

リーグのトップを目指すのであれば楽な道など探し当てることはほぼ不可能で、苦難を乗り越え続けることを喜びに変えるしか方法は無いと思うのです。近年は現役続行可能年齢が高くなって来たとは言え、20代の時より40歳の時の方が早く強くなり続けている事は考えにくいでしょう。

向上し続ける体力気力と技術をミックスし、成熟された高いレベルでプレーできるのは人生でほんの数年間です。体力が下降し始める晩年は過去に培って来た技術と経験で体力の消耗などを上手に遣り繰りしているのですから。

しかし殆どのプレーヤーは若く溌剌として未熟。正しい取り組みを継続すれば確実に成長するのに、甘い誘惑や間違った方法に注意を逸らされてしまいがちです。

自分にはあと何が足らないか?と質問して頂ければ個人個人に合った最短ルートを示して差し上げます。自分で一生懸命考えてから是非尋ねて頂きたいと思います。タモン式RB養成所門下生ならびにタモン式RB研究員諸君であればいつでも話せる環境なのに、昨日の自分のプレーがどうだったか?しか質問して来ないもんねー。

プレーヤーの皆さん。毎日全力以上を出し切って本当の意味での青春を謳歌してください!しっかり頑張った人には明るい未来が待っていますよ!

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