多聞コラム30jan2019_vol,219 「タモン式教本27」タモン式はアメ人がやってる事を翻訳してるだけ

 毎年冬のオフシーズンに開催しております「タモン式ランニングバック養成所短期講座」の関東版を終え、いろいろと思う所が出てまいりましたので今回はそこらへんを書いてみたいと思います。

仕組みはこんな感じです。最初に1時間ほど座学と言いますか、二日間の注意事項やその他の説明をしてグランドに出ます。そして数々のドリルを紹介していきます。これらは僕が選手時代に役に立ったと感じたものを中心に、使用するグランドにある設備や広さに応じて変化させながら実際に選手らにも体験してもらいます。練習時間が終われば今度は個人やチームに於ける色々な質問を時間の許すまで個別にやっていきます。コレを2日間おこないます。

普段の早稲田大学での指導は、ある1つのドリルをあまり説明せずプレーしてもらい一旦休憩し、選手たちに「このドリルのポイントや意味は何だと思う?」とコーチの僕から質問します。正解する選手もいれば間違った解釈をする選手も居ます。また、全く答えられない選手も居ます。それは人それぞれですが、その後コーチからある程度の正解を伝えます。そこからは注意すべき点や意味を踏まえてプレーします。そうするとさっきまでと違い殆どの選手が力強く早く動けなくなります。

課題を多く言い渡され、注意すべき点が増えた。つまり持たなくてはならない荷物が重くなってしまったのです。そうすると機敏な動きやパワフルな突進が姿、思いっきりの良さが消え、自信なさげなプレーをしてしまいます。

僕の感覚だと、ここでやっとトップ選手になる為の準備が出来、スタート地点に立ったとなります。多くの課題を担いで難しい事に全速力+全力で臨まなければタモンコーチが叱ります。元々出来る筈のことを練習でやる必要などない。出来ないところに向かった練習、つまり挑戦をし続けてナンボだ!と怒鳴られます。そうやって1つ1つの技や考え方を体に染み込ませて行くのが僕の考える「上達」です。

いくら良いドリルをたくさん練習しても、課題を正確に潰していなければ単なるコスプレ体操です。トップ選手になったり、チームを日本一に導く事など絶対に不可能です。全ての練習には正確なやり方や意図があり、少しでも間違えたまま進んでしまうと、わざわざしんどい事をしてオカシなクセを身につけてしまう危険があります。

昔の先輩から伝わるランニングバックとしての常識は、全て初心者に向けられた理論で、トップ選手になり海外も視野に入れるなどという場合は全く使えません。

ニッポンに来たアメリカ人のコーチが昔クリニックでこう言っていました。「ランニングバックは、ボールを持った時だけでなく、フェイクやプロテクションなど全ての局面でしっかりとした仕事が出来なければならない」と。誰しもボールを持たない時の仕事のクオリティはどうしてもおざなりになりがちですが、タモン式はそこに徹底的にこだわります。指導を受ける選手諸君もそこには興味関心が薄く、魂のこもったプレーをやろうとしません。

恥ずかしい話、昔はボールを持った時だけ元気になるどうしようない下手くそだった僕が、体力だけを用意して挑戦したプロのアメリカ人達との対決で教えてもらった事や学んだ事を、現代の環境に合わせて日本語に翻訳した指導をしています。

安定したパスキャッチング、詐欺師のようなフェイク、完璧なプロテクションやハードなブロック、レシーバーが空きやすくなる絶妙なパスコースへのルート取り、そしてエースとしての振る舞い。こう言った部分の成功に大きな喜びがあってこそ、本物のランニングバックなのです。

タモン式の目指している最強ランニングバックとは、オフェンスコーディネーターの考えた作戦の全てに100点満点で対応出来る選手です。

2月に開催予定のタモン式ランニングバック養成所短期集中講座は既に定員となりキャンセル待ち(当日ドタキャンが多い!)して頂く状況です。多くの事をイッキにご紹介しますので、2名以上でご参加の方は是非とも交代でお1人がメモを取り、お1人が体験をしながらとにかく私や他のコーチが言った事をメモしてチームにお持ち帰りください。正確に練習し続ければ絶対に上達する説明をしています。分量が多く、初めて聞く理屈もあるでしょうから記憶力の良いハズの大学(を出た)の人でも、全てを覚えて帰るのは絶対に不可能です。

何をやるかではなくどうやるか。コレがタモン式では重要なキーワードです!2月に関西でお会いしましょう!

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