台風接近によりパールボウルトーナメント準決勝は雨天の中始まりました。直前にはオービックがリクシルに勝利し、一足先に決勝戦進出を決めていました。ノジマはパールボウル決勝には進んだことがないどころか、東京ドームでプレーした経験のある選手もほんの一握りと言う時代です。チームの全員が「東京ドームに行こう!」と一致団結して練習に取り組み頑張ってきましたが、あと一歩のところで獲物を逃しました。残念です。
僕がノジマに加入して3年目のシーズンですが、チームは少しずつ成長し進化しているのを感じます。これまでも強豪チームと最後の最後まで勝敗が見えない接戦を経験してきました。勝った試合もあれば負けた試合もありました。
ただ「負け方と勝ち方はどうだったのか?」という見方をすると、今回のIBM戦は皆がそれぞれ精一杯仕事し、どこが足りていなかったか、どこを修正すれば良いのか、がキチンと整理のつく内容でした。それが過去2年の戦い方から前進していると感じる点です。
この春シーズンからはサブQBとしてずっとチームを支えてきた藤本(日本大OB)がスターティングメンバーとなり攻撃を指揮。そして守備陣は皆の息が合っており作戦面でのズレが起こりにくくなっている上に、今年は春からアクセル全開のLB田中(法政大OB)を中心としてキッチリ仕上がってきています。僕はこのLB田中が存在しない時代でプレーしていて本当に良かったと思っています。山田晋三の賢さとマーサ河口のパワーに身長を足した高性能なLBです。当時こんなのが敵にいたら活躍できなかったんだろうなーと思わせてくれる選手です。仕事で試合を休むことがあるのもXリーグならではのご愛嬌。
そして新外国人QBのジミーロックレイも須永攻撃コーディネーターの意図に段々と慣れてきて、人間性もいわゆる「グッドマン」なのでチームにも馴染んで皆から好かれる存在になって来ていますので、秋からはきっとチームの期待に応えてくれる事でしょう。
今回は残念ながら僕の担当するランニングバック陣がゲームブレイクすることは出来ませんでした。機会はいくつか訪れましたがIBMの好プレーや自分たちのミスもあり22回持って平均1.7ヤードという情けない結果になってしまいました。
僕も選手としてまだそれほど上級者じゃない頃、うまく行かない時にはとにかく本当の自分が出てしまいました。僕の場合は初級者の頃から「危険が迫れば縦に突っ込む」がスタイルでしたので外に逃げて大きくヤラレるという事故はあまり起こさなかったのが少しラッキーでした。
オープンフィールドで大柄の守備ラインなどに引き摺り回されてぶっ倒されたりすると、敵軍が非常に盛り上がってしまいます。味方のベンチでも「アチャー」となります。単なるノーゲイン、又は少しのロスなのに「お前らこんなレベルで俺たちに勝とうと思ってんのか!今日は何度でも止めたるで!」と敵の全員に舐められてしまいます。コレではビッグゲームで「流れ」を呼び込めません。
強い敵と対峙した時にこそ、いかに強くハードにプレー出来るか、強い気持ちのままで居られるか、これを自然と用意出来る人の多いチームが勝利すると思っています。何度もココで書いている僕の持論ですが、我々日本人が日本のリーグ内で戦うのであれば条件はおおよそどのチームも同じようなものです。強い思いを自由にコントロールするのが肝心で、その先に戦術や戦略があるのです。ランニングバック諸君にはその部分で誰にも負けないように成長してもらわねばなりません。今より少しでも強い気持ちでゲームに臨めるように必死に訓練を積んでいきましょう。
今週末はノジマ相模原ライズ対早稲田大学ビッグベアーズの練習試合が開催されます。どちらのチーム事情も知っている状態での試合など流石の僕も初めてです。楽しみというより、なんか大変です。どっちも頑張れ!
