初級者編トレーニングの取り組み方
トレーニングの取り組み方についてです。トレーニング方法や種類の紹介とはまた別の問題です。あくまでも「やり方」「取り組みの考え方」にフォーカスしてみます。
ランニングバックがフットボールのフィールドを支配したければ、色々な要素が求められます。「賢さ」「速さ」「強さ」などです。これらが合わさって「上手さ」に繋がり勝利する確率が少し上がります。そんなの大抵のスポーツと同じですね。
「賢さ」には色々あり、対人での戦闘に長けた「賢さ」や、作戦面でのアイデアマンな「賢さ」、リーダーシップでの「賢さ」、と言ったような団体競技に必要な「賢さ」は様々な種類があります。フットボールでは「作戦面での賢さ」を誇りたいばかりに選手がコーチ側の仕事を気にし過ぎるという間違いを犯す「おかしな賢さ」を持つ人も多く存在します。
抜群の戦闘員になることを目指す「タモン式」では依頼されたミッションを高いレベルで遂行し、成功させる事に注力するのが重要ですのでそのような越権行為は恥ずかしいので控えましょう。
話を戻しまして「速さ」はフットボールという競技に関して言えば「速いだけ」ですと怪我をしたりねじ伏せられたりと短命です。「速いだけの軽量級」だと(体重制でないフットボールのような)コンタクトスポーツでは「速い」程度ではなく「異様に突出した速さ」が要求されます。「異様に突出」している時点で特別な才能なので例外となりますが、大抵の軽量級はフットボールに於いて役に立ちません。「速さ」は「強さ」を必ず兼ねていなければなりません。
そして今回最大のテーマである「強さ」です。ここでは初級編ですので、見るからに「フットボールプレイヤー」というようなムキムキ、デカい、のような体躯を「備えていない人」に向けて書いてみます。
細いカラダを大きくするには質の高い栄養と休息、そして筋肉をハードに刺激する高度な運動と相場が決まっています。とにかく最初はそれしかありません。他にもあるかもしれませんが今回はそこに集中します。
で、「筋肉をハードに刺激するような運動」と言うとウエイトトレーニングです。器具や施設が身近に無い場合は腕立て伏せなどでじゅうぶん代用出来ます。
筋肉の強化は他の運動と同様に科学の進化と共に「説」がバージョンアップしたり数十年以上も不変の考え方もあります。まずはこういった事を自分で勉強することが必要です。
筋肉や体について興味を持ち、文献を読み漁り、研究工夫、実験、調査、詳しそうな誰かに質問する、を繰り返して自分というトレーニーのトレーナーになる必要があります。同じしんどい事をやっていても正しい知識を用いなければ効果は少なく、無駄が多くなります。
勉強すると、どのようなトレーニングをどのくらいの量やるべきか?がわかって来ます。ウェイトリフティングの選手がどのくらいやっているのか、パワーリフティングの選手がどのくらいやっているのか、ボディビルの選手がどのくらいやっているのか、調べればいくらでも出てきます。
トレーニングは苦痛との戦いではありますが、重要なポイントがあります。それは「カラダ」が限界なのか、「気持ち」の限界なのかをしっかりと見極めてセットをこなして行かねばなりません。我々がやっているのは重りそのものの回数や重量を競うスポーツではありません。筋肉量を増やして逞しく美しいボディラインを競っている訳でもありません。
トレーニングはあくまでもタッチダウンする為の補助運動です。試合で活躍する為の補助運動です。練習で長持ちするカラダを作る為の補助運動です。つまり「本物の強さ」を求めているのです。
小さな筋肉を鍛えている時には、いくら頑張っても気力が切れる前に筋肉が限界に到達します。「まだまだ継続してやる!」と強く思っていてもどんなに叫んで気合いを入れても筋肉が動かなくなります。
逆に、大きな筋肉を鍛えていると酸素が欠乏し、苦しさが脳を襲います。筋肉よりも脳みそが先に「苦しい!」と信号を出しまくり「苦痛」としか思えなくなります。「苦しい!」となるや否や運動をやめてしまいたくなる衝動が物凄い量で襲い掛かってきます。
タッチダウンする為のストレングスとしてトレーニングをする時にはココが肝心なのです。この「限界」「死にそう」「もう無理」としか脳が判断しない時に1秒でも多く我慢するのです。次は「2秒」我慢するのです。明日は「3秒」来週は「4秒」来月は「5秒」とドンドンと精神力の限界値を上げて行くのです。精神力の限界値とは大げさですが、要するに強烈な苦痛に慣れろってハナシですね。ちなみに回数ではなく時間で考えます。
これがタモン式で言うところの「根性」です。自分の目標達成のために頑張っている事を気絶しそうになるまで、時には気絶するまで、我慢に我慢を重ねるのです。そうして行くうちに自動で筋力や筋肉量が増し「強さ」が段々と身に付いてきます。
「ランニングバックの強さ」を示す指標は、パワーがどれだけあってそれをどれだけ維持できるかです。ベンチプレスで最大何キロ上がるか?100キロが何回上がるのか? はもちろん大切です。基礎体力が備わっていなければ100キロを10回も上げられないのが普通ですから。しかし、本質はこの100キロを何回も上げられるようになるために取り組んでいる「もう無理」をどれだけの時間体験したか?が窮地に立たされた時に「切れない気持ち」を使ってチームに勝利を引き摺り込むのです。
やり過ぎては筋肉に良くない、オーバートレーニングでは? と思ったら以前は勝てなかった上級者らとフィールドで勝負してみることです。ボロ勝ちでそいつを吹っ飛ばす事が出来ればあなたの意見が正しいですので温泉にでも行って休んでください。でも僅差でしか勝てないようではトレーニングが役に立っていないという証拠です。鍛え方が足らないようですね。
