またまたコロナが蔓延して「第7波」ですか?飲食店にとってはホント迷惑な話です。風邪やインフルエンザでも重症化する人はする。しない人はしない。うつるひとはうつるしうつらない人はうつらない。なのにメディアでは戦争や殺人の情報より大きく長い時間報道し「外出したら死ぬ外出したら死ぬ」ばっかり。
モラルを高く維持しておかねばならない大きな会社ではまたまた複数名での会食が禁止というルールも復活し「飲食店で楽しい時間を過ごすのは悪」とされてしまいました。以前は都や国から補助金が支給されたりでお客様が全然来なくても何とか生き延びることが出来ましたが、今回はそういうのも無いらしく「自力でどうにかせい」となっちゃいました。それならせめて毎日テレビで大騒ぎするのだけでもやめてくれれば良いのですがねー。まあお互い仕事ですし無理か。
お客様不足なら従業員も不足している僕のお店ゴリゴリバーガーですが、時には僕も勤務して厨房に入ったりしております。以前僕が数年に渡って働いていた早稲田大学アメフト部所属の現役アルバイトくんに「タモンさんは今度いつ勤務に入ってるの?」と事前にシフトの質問をして僕の勤務日にあわせて2人の早稲田大学ランニングバックの選手がサプライズで会いに来てくれました。就職が決まったとの報告です。
以前にもこのコラムでは言っていますが、こうやって指導していた選手が家やお店に訪れてくれることは、その選手がプレーヤーとして成功することと同じくらいコーチにとって嬉しいことです。選手とコーチの関係だった時代、僕は厳しい事しか言いませんし選手に好かれるのが目的の「プレーヤーズコーチ」と真逆の存在ですので嫌われてナンボ。ですから慕ってくれる人はとても少ないです。そんな鬼コーチのやってる店にお金使ってまで会いに来てくれるなんて、なにか余程の理由があるのか?!と勘繰ってしまいます。
ひとりは九州から大学進学のために上京してきたコデラ君。パワーやスピードにはそれほど恵まれていませんでしたがその分ひたむきに練習に打ち込み、努力を続けてきた選手です。上級生になる頃には誰にも負けない持久力とリーダーシップを身につけていった頼もしい男は郷里に帰ってビジネスマンをするそうです。
そしてもうひとりは入部時にチーム全体から注目を浴びるほどに体力のあったヨシザワ君。練習しているシーンを見て「私に預けてください。素晴らしいランニングバックに育てます」なんてチームにお願いして他のポジションから奪い取ったほどの逸材でした。予想通り関東大学リーグでは一目置かれるような選手になりました。来年から社会人エックスリーグでプレーする予定だそうです。ライスボウル目指して頑張ってもらわないとですね。
で、また別の日ですが僕の所属する電通キャタピラーズが最近名前変更のあった胎内ディアーズと練習試合をしました。以前は日本一の経験もある名門チームです。ここには僕が相模原ライズのコーチだった時に指導していた宮幸選手(けっこうベテラン!)がエースとして活躍しています。試合前には挨拶だけして「試合後に電通ランニングバックらに兄弟子としてなにか言ってあげてね!」とお願いしておきました。宮幸選手は中央大学時代に2年連続で1000ヤードラッシャーになっている超弩級のスーパーランニングバックです。IBMでコーチしていた僕をシーズン途中の夏に無理やり引き抜いて「アンタの知ってるランニングバックの事を全部教えろ!」というヤル気に満ち溢れた選手でした。
体力も気力もご家族からのサポートも抜群。運動神経も反射神経も申し分なし。ボールセンスや激突も全てが一流。毎回の練習で指導するネタを探すこっちの身になってくれよとなるほどに教えることなど何も残っていないんです。逆の意味で困らせてくれた選手でした。
そして僕がライズを辞める時に宮幸選手が僕に言ってくれたのが「僕にとって多聞さんと過ごした4年間は本当に密の濃い時間でした。多聞さんが来なければフットボールをやめていたと思いますし、もう一度上手くなりたいと心から思わせてくれたのも多聞さんのお陰でした」です。
日本人フットボール関係者が経験したことのない世界や景色を、僕の乱暴な言い方で伝えてるだけなのですがこうやって思ってもらえるのは幸せな事です。一緒に居る時には「なんで言うてる事がわからんねん!」「何べん言うたら覚えるんじゃ!」なんて思ってモヤモヤしたりの時間が多いのですが、何か少しでもその人の中に残す事が出来たらこうやってお互いに心が通じて感謝し合うんだなーと、マトモな人なら昔から知ってるし経験しているんでしょうけども僕はようやく最近になってわかってきました。
しかしお店ヒマやわあ。
1aug2022 小寺君と吉澤君と宮幸君
