多聞コラムVol,270 時は短し

シーズンに入って公私で色々忙しくなってしまいコラムの執筆が捗っていなかった中村多聞ですお久しぶりですみなさんお元気でしょうか?ようやく緊急事態宣言が少し緩和されお店の営業がしやすくなりました。街で遊ぶ人が増えてこないとどうにもならない東京六本木という繁華街にある僕のお店ゴリゴリバーガーが相変わらず毎日ガラガラなので大問題です。出来ることなら一生このまま存続させておきたいと願っているのですが叶うかどうか。

どんな時でもお客様が行きたいと思ってくださるような強い魅力がないだけの事で、暇な原因が伝染病と店の実力不足とハッキリしていますのでアメフトの技術と同様に悩んで考えて努力すれば少しは改善される事なのでまあどうにかするしかありませんね。

今回は「選手してられる時間なんてめっちゃ短いんやで!」て事を書いてみたいと思います。

子供の頃、祖父の葬式に出席して以降ハッキリと認識していた事ですが、人はやがて歳を取ってフットボールのようにハードなスポーツが出来なくなり、最終的には必ず死んじゃいます。どんなスーパーアスリートでも金持ちでもやはりその絶対的なルールからは逃れられないわけです。

自分が若く、アメフト業界で中村多聞の名前などまだ誰も知らない頃。体力が衰えて激しい運動が出来なくなる日が来るなど、現実のこととして受け入れていませんでしたし「俺は他のやつと違う」とか言ってましたし思ってました。

段々と一人前の体力がつき、気力や知力があがり経験値が増えてくると努力鍛錬して来たことが試合でしっかりと発揮できるようになってきた数年間。これを「ピーク」と言うのでしょうが、このピーク期を過ぎ少しずつ少しづつ努力が出来なくなっていき、能力も落ちてきました。いよいよ若い選手に追い越されそうな時にユニフォームを脱ぎました。

その後10年以上が経過し今に至ります。コーチングの現場でほんの少しだけのお手本を見せるのも段々と大変になってきています。そうなんです。まさかあの若い自分にこんな日が来るとは、覚悟はしていましたがまだ受け入れられていない自分がいます。

前置きが長くなりましたが、いま本気の本気でトップを目指しているスポーツ選手らに強く思うことは「終わりはスグ来てまうで!」なんです。これはピークを過ぎて辞めて行ったジジィらから何遍も聞かされている話だとは思います。時は短しって奴ですね。

そこで肝心なのは「やり残しは無いか?」です。勝ちたい試合で勝てず引退。目指したタイトルやトロフィーは手に入らなかった。というスポーツ選手は数多く居ます。そうです。たいていは勝てないから勝利には価値があるんです。頑張れば皆んなに賞が与えられるわけじゃありません。そういう僕もプロボウル出場もスーパーボウルリングを手にする事も出来なかった大勢の敗者のうちの1人ですし。

でもね、結果もめっちゃ重要なんですけど、そこまでの過程で人生をかけて全力を出し尽くして生活していた時間があったのか? ジジィになった時に自分の努力や生き方を誇れるかどうかで違いが出て来る思います。いま振り返っても僕は自分の経歴以上に結果を出すことは無理だったと思いますし、あれ以上過酷な暮らしも努力も無理だったので限界ギリギリまでやり切ったと思っています。

そのように本人が本当にそう思っているならそれで良いんです。もう一度言います。いま頑張っている皆さん、未来の自分に今の自分を誇れるかどうかが大切です。

仕事が、勉強が、家庭が、と言い訳が思いつく時点で本気の本気では無いって事に気づいてください。その時点で仲間を裏切っている事をちゃんと認識しましょう。時間を作れない、鍛える時間がない。など僕は選手としての成長期に思ったことありません。毎日毎日何度も何度もやらねばならない鍛錬メニューは全て自分でスケジュールしていましたし、辛かったけれども逃げようとは思いませんでした。

親に小さな頃からスキーに水泳、水球にサッカーと色々なスポーツを本格的にやらせてもらいましたがどれも大した成績を残せずでした。でもフットボールだけは両親が喜ぶような結果を残せたので、夢中になって取り組んで良かったと思っています。

仕事とフットボール、学業とフットボールなど「キッチリできないなら下のレベルでプレーしなさい。トップリーグ出身の人はやっぱり凄いねと喜ばれるぞ」とサンスターファイニーズの頃、島貫ヘッドコーチが皆に仰ってました。今、本当にそう思います。

あと何年出来るの?それはあと何ヶ月?それはあと何試合?それはあと何回の練習?って計算をやっていくと結構残り少ないですよ。どんなに準備や努力をしても自分ではどうにもコントロール出来ない問題に直面した時に、どのように対処できるか?です。年齢を重ねて少しぐらい衰えてもしっかりとした対応力を備えておく必要がありますね。今やれるだけの事を最大限にやりきる毎日を過ごしていきましょうね。

今年度ここまでのコーチタモン戦績(2勝3敗1分)
  • 負け)ディアーズ
  • ドロー)ファイニーズ
  • 勝ち)ブルズ
  • 負け)シーガルズ
  • 勝ち)ブルザイズ
  • 負け)インパルス
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