先週は甲子園ボウルとジャパンエックスボウルがありました。そして今週は高校生の決勝戦「クリスマスボウル」でしたね。勝利したのは佼成学園。日本大学フェニックスが27年前に3連覇を達成した時、タイプの違う2人のエースランニングバックのひとりだった小林孝至氏が監督?だか顧問をつとめておられます。当時の甲子園ボウル(関西学院大学戦)でテレビの解説者だった京大監督水野さんが「上手だ上手だ」とベタ褒めしておられた事を思い出します。僕の1000倍以上は価値が高く、極めて上手な選手だった小林孝至氏。もちろん大学生の僕も同い年のこのスーパーランニングバックの大ファンでもありました。その佼成学園はどの選手もよく練習されていて、たくましく鍛えられているなあと感心しました。選手としてだけでなく監督さんとしての手腕も素晴らしいとは。2連覇おめでとうございました!
そして翌日は「バーシティボウル」です。これはDiv3と2のオールスター戦です。今回が第28回目だそうで、僕が4年生の時に発祥したボウルゲームです。このコラムの「自身が綴る多聞物語」でも書かせて頂きましたが、このバーシティボウル(当時の名称は2部3部オールスター)に大学代表として選出され、東京の実業団チーム「三武ペガサス球団」からスカウトされ色々なフットボール人生が始まった思い入れも恩もある貴重なボウルゲームです。
前日に見た高校生の試合より体も大きいしスピードもあるのでブロックやタックルの迫力がありました。オールスター戦ですのでフォーメーションの種類などはルールで制限されている(のかどうか知りませんがチーム単体よりはどうしても精度が下がりプレーは個人能力にかなり左右される)でしょうから少なめで、皆が迷わずめいいっぱいのパワーとスピードを発揮しているのを見て、自分もこんな風に楽しんだなあなんて思いながら見ていました。当時の彼女だった妻も一緒に観戦に行ったのですが「今じゃ偉そーに早稲田やライズでシゴキや何や言うてるけど、アンタもこんなんやったよなー」なんて懐かしそうに言ってました。
で、その早稲田やライズは今年度のゲーム予定が全て終了し、フォーメーション練習はなくなったのですが「自主トレ」が始まりました。夏と秋のシーズンで走り込んで、体が1年の中で最も精度を高く動かせる今だからこそ、技術向上にはもってこいの季節です。幸い、早稲田大学に関してはランニングバックの所属人数が多いのでほとんどの人が試合に出ていません(笑)。ですからシーズンエンド時のあの独特な「疲れ」が皆無なのです。
そこでこの期間に「選手としての価値を高める為の活動をしよう!」とランニングバック内で僕が騒ぎ出し、昨年度はノータッチだった体づくりにもちょっかいを出す事にしました。僕自身の大学生時代にはフットボール業界内にもまだそれほど「体づくり」に特化した考え方は浸透しておらず、みんなが元々持っている能力だけでプレーして居ました。そんな中で僕はウェイトトレーニングや食事について、大学での授業の100倍は勉強して居ました。そのベースがあったからこそ有名な選手になれたんだと思っていますので、学生さんたちにもフィールド以外での内容や考え方、厳しさを指導する事が出来ます。
まずは自身が20歳ごろにやっていた基礎の基礎を体験してもらい、だんだんとチカラを付けて行ってもらえればと思っています。今はまだフットボール選手らしくないパフォーマンスしか出せない人ばかりですが、トレーニングと言うのは確実に「やった量=結果」の法則になっていますので、地道に毎日泣くほどやっていれば効果がでます。イヤでも出ます。でも、例えば半年後に何も変化の無い人は「半年間何もしていなかった人」で間違いありません。
フットボールで言えば、ブロックやタックル、ボールキャッチ、コンビネーション、などなどの難しい技術は残念ながら頑張っていれば必ず報われるという訳ではありません。効果は人それぞれで、どんなに真面目に一生懸命頑張っても全く上手くなれない人が何パーセントか必ず存在します。それに比べてトレーニングは絶対に効果が出るので、競技で思ったような結果が出ていない人は特に取り組むべき仕事だと思います。
年末年始で遊ぶ用事が多いことと、目標に向かって努力することは何も関係ありません。「毎日毎日昨日の自分を必ず超えていつかは頂点に立ってやる!」と自分に約束してお正月を迎えようではありませんか。
皆さん今年もこのコラムをお読みくださりありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願い致します。良いお年をお迎えください。
