多聞コラム22feb2016_vol,121「ゴリゴリ多聞、自伝を語る52」ワールドボウル前夜はリングの採寸

ワールドボウル

通常の遠征よりも2日ほど早くフランクフルト入りしたラインファイヤー。調整もそうですがいろんなイベントがあるからでした。「ファンの集い」みたいなのはもちろんですが、いろいろな撮影会が多くありました。大聖堂のような歴史的な建物の横だったり試合会場だったり練習とミーティング以外に色々と仕事がありました。

さすがの僕も補欠とは言え大試合のゲームウィークですので得意のガイドブック無し観光遊びは封印です。練習とミーティング、そしてメディアとファンへのサービスに明け暮れました。しかしそのメディアの中にはかつての名選手がテレビの解説者としていらしていました。NFLEFOXの放送ですので49ERSで名セーフティとして活躍したロニーロットさんです。2週ほど前から解説のためにヨーロッパに来ていたようで、決勝戦も担当すると聞きました。練習後、取材に来ていたロニーさんに話しかけられました。「タモン、どうや調子は?」と。俺の名前知ってるんかいな!!とビビりました。もちろん緊張しまくりで「はい!ベリーグッドっす!ロニーさん解説っすか!?」「せや!頑張れよ!」「はい!頑張ります!」とスーパースターと会話できました。とてつもないラッキーです。

いよいよ試合当日です。朝からホテルに宝石商が来ていました。1人ずつ呼ばれて宝石商の陣取るエリアに向かいます。椅子に座らされると指の太さを測られます。ちょうど良かろうというサイズが決まり名前と背番号を確認され終了です。コレ、勝った時に貰えるハズの「チャンピオンリング」の採寸だったのです。試合前にこの演出、さすがプロですね。NFLですね。

そしてホテルのレストランで食事しているテーブルクロスを無断で拝借し、マジックインキをフロントで借り、ハチマキを作りました。もちろん書く文字は「優勝」の二文字。勝った後にこれを巻いてウロウロしておけば外国メディアの注目を浴びるに違いない!の作戦です。これを小さなバッグに入れてこっそりベンチ脇に置いておくのです。

試合会場の周りでは大イベントが催されており、試合を控えた僕もファンの皆さんに混じって「NFL EXPERIENCE」を楽しみました。ワールドボウルに出場するとあって日本からもマスコミが来ています。記者さんと一緒に色々回って写真も沢山撮ってもらいました。

僕は毎度毎度こうやってホームでもアウェーでも試合前に会場周辺を観光しています。試合の何時間も前から試合だけに集中しても良い結果が出るとも限りません。それよりもアウェー5チーム+地元の計6チーム分、どんなイベントをしているのか調査しておいたほうが将来の為になる!と思っていたようでキックオフギリギリまで外で遊んでいることも多くありました。ワールドボウルの会場はこれまでとは違って凄まじい人の多さです。売店やステージも普段とは気合いの入り方が違って見えます。同時期にフランスでサッカーのワールドカップをやっているらしく、NFL側もそんなのに負けないように盛り上げようという目論見なのでしょう。

午前中からお昼にかけては快晴ですごく良かったお天気ですが雲行きが怪しくなってきました。そして夕方から夜にかけて大雨に変わりました。

フランクフルトのスタジアムに来るのは今季2度目。前回は歓声が大き過ぎてどうにもならない状態でした。しかしフランクフルトまでは200キロと少し離れていますが、決勝戦なのでラインファイヤーのファンも多く来場されるハズです。ファイヤーのファンもフランクフルトのリーグナンバーワンなクラウドノイズは知っています。一人でも多く参戦して少しでもクラウドノイズを下げてくれることでしょう。

決勝戦だからか、入場の花道に地元ドイツ出身の選手がひとりひとり名前をコールされ入場すると発表されました。そしてそこには僕の名前も入っていました。5万人弱集まった満員に近いスタジアムでそんな経験が出来るとは。約160カ国以上に放送されるボウルゲームの入場に「TAMON NAKAMURA」の名前を呼ばれる事があるなんて。。。嬉しすぎます。大興奮状態で叫びながらチアリーダーの作った花道を猛ダッシュしました。

勝てば世界のフットボールチームで31番目に強いチーム。負けても32位(当時はNFLのチームが30だったため)。大学では練習に三人しか集まらなかったところから始まり、10年ほどでやっとここまで来ました。

先日グリーンベイパッカーズのサマーキャンプへの招聘を聞かされ、ここは軽く勝利して優勝リングを頂戴し、前年度スーパーボウル出場チームに乗り込む為に景気づけておかないとですね。

運がドンドン転がり込んできています。

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