NFLヨーロッパ「アトランタキャンプ→ドイツ移動編」
1998年3月24日
前日まで3日連続お酒を飲んで、2日連続朝までコースでしたが、なんでこんなに遊んでるかと言うと、キャンプは終了でいよいよラインファイヤーのホームタウン、ドイツはデュッセルドルフ(Düsseldorf)に移動なんですねー。昨晩も朝まで遊んでたので寝たのは朝4時だけど、ルームメイトのオーレ君が5時に帰ってきた瞬間から大いびきで全然寝られてません。
とりあえず朝からレンタカーをゲット。「最も安いクルマ」とリクエストしたのにボルボのターボ付きワゴンの新車を配車されました。地域最大とかいう触れ込みのショッピングモールに行き、グルグル歩き回って何時間も滞在。明日からドイツに行くのでアメリカにしか売っていないもの(*1)を仕入れようとするけど、レンタカーもしているしお小遣いもそれほど無いので結局何も買わず。そして大きな都市を訪れたときに必ず行くのが「ハードロックカフェ」です。張り切って入店しましたがこちらもお金が無いのでビール1杯だけ飲んでスグお会計。記念のTシャツも買わずというか買えず。貧しいって悲しい。
1998年3月25日(*2)
朝からレンタカーを返却に行き、ホテルに戻って荷物をまとめてアトランタ空港へ。マイナーリーグはもちろんエコノミー席を1席与えられるだけ。6ヶ月の赤ちゃんを膝に乗せているアメ人のお母さんとオーレ君に挟まれるというラッキーな真ん中の席。ディフェンスラインのオーレ君は190cm125キロだが優しい性格なので「タモン狭くてごめんやでー」と気を使ってくれる。
リーグのスポンサーであるルフトハンザ機はまずフランクフルトに到着。そこで小さなプロペラ機に乗り換えて本拠地のデュッセルドルフに。一般の乗客とスタッフらだけが降機し、コーチと選手だけは機内に残れと監督が叫ぶ。そしてバスが迎えにきているのでそれに乗れと。空港の中で何をやっとんねん。ハヨ外に出してくれや!と思っていたら、「ラインファイヤー選手の皆さん、ようこそデュッセルドルフへ!」という感じのお迎えゾーンが特別に用意されていたのです。皆に比べて小柄(*3)で、荷物の少ない僕は一番にロビーに行きました。自動ドアが開くと「ウワーッ!」という歓声とともに大音量で音楽が聞こえてきて、チアリーダーが両サイドで踊っているではありませんか。これにはあまりにもビックリしたのですが、出てきたのが金髪のアジア人なので見に来ていた約100人ほどのファンたちも「こいつも選手なんか?えらいチッコいな」というムードをしっかり出していました。その隙に正面に居たセキュリティに自分のカメラを渡し「撮ってくれ」ともう一度下がって出てくるところからやり直しました。その苦労が実ってこの写真です。ピンボケ。しっかり撮れやドイツ人!
その後は空港までお迎えに来ておられる熱心なファンからサイン責めにあい、ホテル行きのバスに乗り込んだのは僕が最後でした。「いつまでも何やっとんねんタモン!」と言われつつも、とりあえずデュッセルドルフの地盤を固めて掴みはバッチリです。
ホテルに到着し仮眠。起きたら夜。22時ぐらいからみんなで街に繰り出しました。空港に来ていた熱心んなファンらとも街で遭遇し、選手らと一緒に4軒ハシゴしてご機嫌でドイツ初夜を終えました。
1998年3月27日
朝、起きるのが大変でした。朝から練習やのになぜ朝まで遊んだのか、さっぱり理由はわかりませんが選手たちの体力は世界レベルなのでこの程度で弱音を吐いていては彼らと勝負できません。
ホテルからグランドへ行くバスの中でオフェンスコーディネーターのケンコーチ(*4)が「タモン、夏ちゃうで!今は夏ちゃうで!夏やないでー!」を連発してくるので「寒いし北欧やしわかってますよ!」と思ったけど「はい、知ってます」とだけしか答えられません。Tシャツ、短パン、ビーチサンダルやけどバスやからええやん。とも言い返したかったけど無理でした。
ドイツ地元での初練習はスペシャルチームの確認と軽くパスキャッチドリル、最後に軽めの走り込みだけ。昼食も練習後すぐにクラブハウス内に用意されています。
洗濯物などはアトランタでのキャンプ地と同じく自分の番号を書いてある大きな洗濯用ネットに入れておけば次の練習時にはロッカーに吊ってあるという仕組みです。NFLヨーロッパの規定で用具係(エキップメントスタッフ)は2名しか雇えないのでこの作業を2名だけでやっているのです。大変だったでしょうねー。
で、なんでケンコーチがあんなに僕の服にケチを付けてきたのかと言うと、帰り道はバスが出ない。電車と路線バスを乗り継いで(*5)帰らねばならなかったのですね。そんな予想外な難しいアナウンスは余裕で聞き逃しているので大変です。しかし練習後なので体はポカポカしているし全く寒くありません。冬に半袖でいると日本なら「寒く無いの?」と聞いてくる奴いっぱい居てますが、外国人は寒さに強いというか暑がりが多いので変人扱いされにくくて快適に安らかに過ごせました。
街を徘徊して結局ホテルまでは電車もバスも難しいらしくタクシー。タクシーもメルセデスのEクラスで、まさかのマニュアルミッション。目的地に着く1秒前にエンジン停止してアイドリングストップ。異文化ですねー。外国ですねー。
ホテルに帰ってきて、夕食後に先週のギャラ100ドル分のマルク。マルクってなんや? と思っていたら誰かが「おーい!!プールに裸のオンナ(*6)が居てるぞー!!」「ホンマかー!?」と叫んでいます。
で、チームミーティングは今後の説明。色んな事がさっぱりわかりません。円で持って行ったお金が関空でドルに変わり、そのドルがマルクに変わる。レートも何にもわからないのでこの紙幣の価値がわからなくなっています。ネットもない時代。地球の歩き方「ドイツ」だけが頼りです。頑張れタモン!
と今回はフットボールほとんどしてへんやん!
- そもそもドイツに何が売っているのかなど知らないしわからない
- 時差で日付がわからなくなってきている
- イヤイヤ、お前デカいやろ!と思ってしまう時点でアメリカに追いつけません
- 馬ヅラでヘタクソが大嫌いの冷酷作戦考案マシーン
- 駅の表記から案内図から全部ドイツ語なので一切読めません
- ドイツじゃプールで男女共水着を着ないと聞きましたが、着ている人もたくさんいてよくわかりませんでした
